日本語学習者 の 2分化
日本語を学びたい学習者は どんな人たちでしょうか。
最近 大きく2分化しているのではないかと思っています。
1. 働くため、生活するために 日本語を 学ぶ学習者
特定技能として、日系3世4世として日本で働く人たち、日本の大学で学ぶ留学生も含みます。
この人たちは、生活のためにどうしても日本語を 学ばなければいけない人たち
親が日本に来たため、自らの意思ではないが日本にきている外国人ルーツのこどもたち
この人たちは、日本語を学ばなければ、生きていくのに困る人たちです。
日本語学校、ボランティア教室などで、子どもたちは小中学校での取り出し授業や入り込み授業などで日本語を身につけていく人たち
日本は技能実習生に対して本当にひどい扱いをしていましたね。
今は 少し改善されていることを 願います。
呼び名が変わって、特定技能になりましたが、なにが変わりましたか。
名前を変えたら 全てが変わると思っている文科省の方々。
この名称変更で 変わった気になるのは 日本語の歴史で繰り返されていたことです。
公認日本語教師から、登録日本語教師、認定日本語教師 名称変更を繰り返してどうやら登録日本語教師で落ち着きました。
名称だけ 何回も変わったね。
この登録日本語教師は 文科省が認定する「認定日本語教育機関」で教えることができるということです。
現職日本語教師という言い方も とても違和感があります。
私は、オンラインで日本語を教えていますが、これは 現職日本語教師のカテゴリーには入らないのです。
「現職日本語教師」ではなく「現在法務省告示校」で働いている日本語教師としてほしいです。
法務省告示校以外の日本語学校も多いし、ボランティアやオンライン教師も多いはずです。
「告示校」という名称も変更されます。
「現職日本語教師」こそ、名称変更してほしいです。
私の主人も 外国人ですが、主人は日本語学校で日本語を学んだわけではないです。
ボランティアが運営する「にほんごサークル」で 日本語を学んでいました。
登録日本語教師で 本当に日本語教師の質が 担保されるのでしょうか。
働きながら 日本語を学ぶ人たちも 多いので、日本語教師全体の質をあげることを考えなければ 何も変わらない気がしますし、かえって 日本語教師が減少する気もするのですが。
新しい「日本語教員試験」は、受験された先生方の話によると、現在の日本語教育検定試験と比べると 簡単だそうです。
同じような試験があるのに、なぜ突貫工事でこの試験を作成する必要があるのでしょうか。
現行の日本語教育能力検定試験合格で なぜだめなんでしょうか。
しかも内容が よくないときた。ここに税金を投入する意味はどこにあるんでしょうか。
これが何年もかけて議論された結果かと思うと 「なんなんだ。」って思います。
円安もあって、日本で働きたい人が少なくなっています。
日本政府があわてて変更しようとしているのではないでしょうか。
本当に今、日本が選ばれる国なんでしょうか。
2. 趣味で、楽しんで 日本語を 学ぶ学習者
一方で、語学プラットフォームで学ぶ学習者さんたち
日本に興味があり、日本文化を学びたい、日本食が好きだから 日本に来たい。
日本のアニメが好きだから、日本語で アニメを理解したい。
そんな学習者さんたちです。
私が教えている 語学プラットフォームなどで 日本語を学んでいる学習者さんたちです。
わたしの生徒さんたちは、基本英語は 話せます。
母国語が なんであれです。
中国語、韓国語、ドイツ語、ベトナム語などが母国語の方が多いです。
媒介語を 英語にして 教えています。
日本語が 話せなくても、生活には全く困らない方々です。
わたしは、語学サイトで教えていますので、こういった方々をターゲットとして教えています。
政府は、日本で働く人を 労働力として捉えていて、ここの日本語教師の質をあげるということばかりを 考えています。
日本語学校で 日本語を学ぶ人たちと世界で日本語を学んでいる人たちの数を比べてください。
日本語を学ぶ人は、世界にどれくらいいるでしょうか。
https://www.jpf.go.jp/j/project/japanese/survey/result/dl/survey2021/all.pdf
それに比べて 文化庁の2021年の調査によると
日本国内で 学習している学習者は 12万人あまり。その中で法務省告示機関で 学習している人たちは 2万人くらいですよ。
その人たちへ 教える日本語教師のための質をあげるための登録日本語教師です。
これで、全ての日本語教師の質が あがりますか。
???がたくさん です。
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