何も資格はないけど 日本語を教えたい!

最近ある日本語講師コミュニティでこんな投稿を目にしました。

420時間の日本語教師養成コースを出ていない。
大学の専攻、副専攻で日本語を学んだわけでない。
日本語教育能力検定試験を受けたわけではない。
要するに なんの知識もない、なんの資格もない。
でも日本語を教えたいという情熱に満ちている。
こんな私が オンラインで日本語講師になれますか。

という投稿でした。

Preplyでは 別段講師資格は求めてはいないので、プロフィールのビデオ審査とプロフィール設定さえクリアすれば 日本語講師として働くことは可能です。
italkiでは(また最近クローズですが)では、プロとチューターの区別があり、チューターであれば特別な資格は必要ではありません。

なれることはなれます。
でも、どうでしょう。実際に何をどう教えるのでしょうか。
日本語が話せるということと、実際に日本語を教えるということとは違います。

ボランティアならともかく、オンラインで学習者さんに選んでもらって実際にお金をいただいて日本語を教える覚悟はあるのか疑問です。
この方、その後「教案ってなんでしょう」と返していました。
英語は普通レベルとおっしゃっていました。

この方、ゼロ初級の学習者をどうやって教えるのでしょうか。
全く講師経験がなく、日本語講師を始めました というブログも何度か目にしました。
その方は、しっかりと勉強を積んでいっているようでした。

未経験から、しかも日本語教育の知識がゼロの方が日本語講師になった場合、どうやってレッスン時間を乗り切っていくのか、私には想像できません。
熱意があることと実際に教えるということとは違います。

言語交換ならば、大丈夫でしょうが、教えることは無理だと思います。
中級レベル以上の日本語学習者と 会話練習ならいけるかもしれませんが、中級レベルの学習者がお金を払って求めてくるとは思いません。

その方が、なんらか特別なスキルを持っていれば別です。
何年も日本の会社で働いて、ビジネス日本語なら完璧、また会社で人事担当だったから、日本企業の面接ならノウハウを知っている。
これなら、そこに特化したコースを開くならいけると思います。
しかし、ただ漠然と 「楽しく日本語でお話ししましょう」では学習者を惹きつけられないと思います。
ここで、こういう人が学習者を集めるには、レッスン料を極力低く抑えるという方法があります。

レッスン料の安さで学習者を惹きつける方法です。

Preplyには 最低のレッスン料の規定がないので、安いレッスン料で設定が可能です。
5ドルの講師もいます。
10ドルの講師はたくさんいます。
何レッスンをこなしたかということは 学習者さんが講師を選ぶポイントの一つです。
ですから、ある程度のレッスン数を表示させるまでは 低料金でレッスンをするというストラテジーをとっている講師もいます。
ただ、安いレッスン料だからといってもレッスンの準備時間や労力は同じです。

いかにモチベーションを保ってレッスンをできるかということを考慮しなければなりません。
レッスン数が一定基準、(最低でも100以上は必要)に 達した時点でレッスン料をあげる。

その間に、日本語講師としてどうやってレッスンを行うのかということを学ぶ。


それならば、何もなくても日本語講師になれると思います。
とにかく、楽しく学習者さんに日本語を学んでいただければいいのですから。
そして、何よりも自分が楽しくなければ 続きません。

今週はオーストラリア、香港、シンガポールなど、海外の子供達が Vacationのためスケジュールが少しゆったりです。

スライド作りに精を出します。

 

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