登録日本語教員について-疑問に思う-

4月になり、登録日本語教員についての大枠がみえてきました。
私は2011年12月に 大阪のKEC日本語学院で 420時間を終了しています。
13年も前ですね。(もう13年。。。。)
当時は、児童英語インストラクターコースと並行して勉強していたので、かなり大変でした。

実は当時、12年勤めていたコンピューター教材の会社を辞めざるを得なくて失業状態でした。
12年間、SE(システムエンジニア)として働いていたのです。
突然、この会社が乗っ取られたんですね。
給料を半分にされて。。。
新しい体制に馴染めなくて、辞めました。
ハローワークに行くと、ハロワの人に「何かしたんですか?」って。

「いえ、いえ、なにも。理由なく半分にされたんです。」
そうなんです。理不尽な処遇でした。
同じ部署の人が、新しく入ってきた部長の愛人になり、その人が突然マネージャーに。
もう、ドラマのような展開でした。
彼女は既婚者で、子供も二人いたんですよ。
(これは またのブログで)

正当な理由もなく、給料が半分にされていたため、「自己都合退職」から「解雇」扱いに。
以前の給料が 高かったので、失業保険としても20万くらい いただけました。
最終的に1年3ヶ月失業保険をもらうことができました。

もちろん職を失った時は、かなりショックでした。
これから、どうしようかと。
もう一度SEとして 新しい職を探すことも考えました。
しかし、SEとして働くことにも限界を感じていました。
コンピュータープログラムの世界が オブジェクト指向に向かっていっている過渡期でした。

年齢も年齢でしたし、勉強してもついていくのが精一杯でしたから。
ここからは、違うことをした方がいいと決断しました。

もちろん、すぐに吹っ切れたわけではなく、毎日悶々としていました。
当時、英語は好きで NOVAにずっと通っていました。
NOVAの先生たちと仲良くしてもらっていたので、その中の一人の友達が私にいいました。

「なんで、そんなに落ち込むの?」
「せっかく、新しいことができるチャンスをもらったんだよ」
「好きなことをやったら いいんじゃないの」

そうか、そうだよね。好きなことをしよう。
ここで、ハロワから 学校にも行かせてもらいました。
失業保険をもらいながら、勉強できるって最高の環境です。

児童英語インストラクターコース
英語通訳コース

2つ行かせてもらいました。
現在は、英語関係のコースはあまりないとは思います。
ここで、勉強したので、英語力もかなりあがりました。
昼間は 英語のコースへ行き、夜と土日に420時間の日本語教師養成コースに通っていました。
420時間は ハロワのコースではなく、自費で通学しました。
現在のようなオンラインは当時は ありませんでした。
教育給付金制度で、10万円は戻ってきましたが、当時も50万ほどかかったと思います。

それが、KEC日本語学院の420時間日本語教師養成コースです。
教案を作ったり、実習もたくさんあったので、かなり大変でした。
特に 実習がつらくて、ほとんど夜も寝られないで うなされた思い出があります。

こんなつらい思いをしてとった420時間終了だったので、なんらかの移行措置にはひっかかると考えていました。
420時間を通学で終了された方は 共感していただけると思います。

 

今回、文化庁より、現行の420時間のカリキュラムに対応したコースなのかどうかがリストアップされました。
私の終了した420時間が 移行措置に 入るのかどうか 確認しました。

令和5年度中にアップされるとは 告示されていましたが、アップされたのは3月27日でしたね。

心配はしていましたが、2011年終了のKEC日本語学院は 平成12年報告に対応した日本語教員養成課程等の一覧にはリストアップされてはいました。

以下の表は 何度みたことか。

文化庁ホームページ

登録日本語教員の資格取得に係る経過措置における日本語教員養成課程等の確認について

より、参照しています。

登録日本語教員の資格取得に係る経過措置

 

しかし このリストにアップされている過程には、現職者のみ、D-1ルートに対応するということ。

つまり いくら早くても 平成31年以降に養成学校を終了した人にしか C-1ルートでの対応はできないということです。
早く(むかし)420時間を終了した人は 全く対象外です。

C-1ルートだけが  現職者以外で 登録日本語教員の資格をとれるルートです。
学士資格が要です。
応用試験だけをうければ、登録日本語教員の国家資格を 取得できるというわけです。

現職者とは どんな定義でしょうか。

現職者という定義は以下の通りです。
※平成31年4月1日から令和11年3月31日の間に、法務省告示機関で告示を受けた課程、
国内の大学、認定日本語教育機関で認定を受けた課程、文部科学大臣が指定した日本語教育機
関(認定を受けた日本語教育機関が過去に実施した課程)で日本語教員として1年以上勤務し
た者を指します。1年以上の勤務は、当該機関において1年以上雇用期間があり、平均して週
1回以上、日本語教育課程の授業を担当していた必要があります。ただし、主任教員として日
本語教育課程の編成や管理の業務を主たる業務としていた場合には、平均して週1回以上授業
を担当していなかった場合でも経験に含めることができます。複数の機関での経験を合計して
1年以上となる場合でも要件を満たします。

※ 文化庁 登録日本語教員の資格取得に係る経過措置における日本語教員養成課程等の確認についてより 抜粋

もう一度確認します。

つまり、現職者以外で 登録日本語教員の資格をとるには、Cルートのみです。
(すでに420時間を終了している人にとって)

なおかつ、少なくとも平成31年以降に終了した過程でなくてはならないということです。
(文化庁がリストアップしているリストに 載っている講座のみ)

私は検定試験は合格しているので、もし認定校(旧法務省 告示校)で1年以上働くと現職扱いになるので、E-2ルートは使えますが。
1年以上働くことは現在のところ考えていません。

でも、なんか悔しいですよね。
検定も合格し、420時間も終了しているのに、なんらの措置も受けられないなんて。
「平成12年報告に対応した日本語教員養成課程などの一覧」が出て以来、悶々としています。

去年試行された日本語教員試験の模擬問題がアップされています。
少し、解いてみましたが、検定試験よりも難易度は低いです。
学び直しをすれば 合格点はとれる可能性は高いかな、と思っています。

まだ、決断はしていませんが、試験ルートに挑戦しようかと少し思っています。
検定試験よりは問題自体は 少し易しいし、記述問題がありません。
ただし、お金はかかりますね。

文化庁は これが本当に日本語講師の 資質を担保できる方法だと考えているのでしょうか。
疑問がいっぱいです。

ただ、気持ちとしては 悔しいですね。
机上で 討論されただけの移行措置で 潰されるのは 納得がいかない、これが本音です。

 

オンラインで働いているので、登録日本語教員は必要ではありません。
ただ、どうも納得できない。
420時間を終了し、検定も合格している人には、なんら優遇がないですね。

現職で 検定合格の人は E-2ルートで、応用試験も免除ですが、C-1ルートで検定合格の人でも応用試験はうけなければいけない。

ちゃんとフローを考えて作ったんだろうか。
裏金やら献金問題などで 手いっぱいで、ちゃんと考えられたんだろうか。
なんか、納得がいかない。

 

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