高額コンサルに だまされないために…
これまでに何度も「高額コンサルにだまされないように」という記事を書いてきました。
しかし、残念ながら、まだまだ私のところに相談にいらっしゃる方が後を絶ちません。
何を期待して、オンライン日本語講師になろうとしていますか。
どうして、日本語講師になりたいですか。
考えてみてください。
教えることがに興味があるから?
スキマ時間に簡単に稼げるから?
フリーランスで一番楽に稼げるから?
ノマド生活に憧れるから?
コンサルと高額の契約を締結する前に広く情報を集めて考えてみてください。
その相談内容から、少しずつ高額コンサルの手口の全容が見えてきました。
同じ手口で高額請求される実態
多くの方が、同じ手口で高額なコンサル料を支払っています。
しかもコンサルは一人ではなく確認できているだけで数人います。
全部がほぼ同じ手口、ほぼ同じテキストを販売しています。
コンサルのコンサルが存在するのではないかという噂さえあります。
そのコンサルの共通点は以下の通りです。
- 教材は「みんなの日本語」の丸パクリ
- Googleドキュメントで提供される。
- 「みんなの日本語」と同じ構成で、名前や所属、イラストを変更したもの。
- 翻訳本の英語文法を追加した程度の内容。
- この丸パクリテキストは、何人かのコンサル受講者よりすでに出版社に著作権侵害で報告されている。
- レッスン方法の簡単な動画付きでコンサル提供としている
- 簡単なオンラインレッスン方法を収録した簡単な動画が付属。
- しかし、実際のコンサルは親玉の人ではなく、手下が対応(手下が数人いる)。
- Zoomで3回程度のセッションを行った後は基本的に放置。
- 丸パクリテキストを渡されても、実際にどうやってレッスンをしたらいいのかについては何も教えてもらえない。
テキストを読むだけのレッスンをしても、学習者さんは日本語を話せるようにはならない。
中学、高校の英語レッスンを考えると、話せるようにはならないことはわかるはず。
テキストを読むレッスンは続けてもらえない。
- 質問対応は形だけ
- 「質問はいつでも受け付ける」と言われるが、
- LINEでの返答は手下からの簡単な数行のみで、実質的なフォローはなし。
相談者の声と被害報告
すでに複数の相談者が「支払った金額に見合わない」と感じ、消費者センターに報告済みです。
カードで分割していて、残債が残っている人は、対応する相手がカード会社となるため、支払いを停止することはかなり難しいのが事実。
ただ、払込で残債を分割している方は、消費者センターに報告し、残債の払込をストップしている。
今も払い続けている方、消費者センターに相談してみてください。
同様の事例が上がっています。
集客方法:インスタでの煽り
- **「1ヶ月50万までは楽に稼げる」**という謳い文句。
- 「50万のコンサル料を高く思うかどうかはあなたの自由」と言われる。
すぐに元がとれるし、テキストも手に入ると言われる。
テキストは5〜6年使うことができるとうたっている。
テキストを使用してオンラインレッスンをするなら、学習者さんにも購入してもらう必要がある
高額コンサルが販売しているテキストは 著作権侵害の完全コピー
文法提示順、問題の並び、会話練習など「みんなの日本語」のコピー - 資格なしで日本語講師になれる、自由なノマド生活が手に入るとインスタで発信。
「あなたもこんな生活がしたかったら、すぐにコンサルをうけましょう。」
「わたしも、前はこうでしたが、今はフリーランスで自由を手に入れた。」 - 優雅な生活を見せつけることで、夢を抱かせて集客
その優雅な生活はコンサルでの収入の上に成り立っている
現実:日本語講師はそんなに稼げる仕事ではない
確かに、日本語講師は資格がなくても始められます。しかし、
- 教えるスキルやコツは絶対に必要
英語が話せたとしても、日本語レッスンはチャットでもなければ、語学エクスチェンジでもない。
文法を教えるなら、基礎の日本語教育の知識は必須。
フリートークでも、間接法でのティーチングスキルは必要。
学習者さんは 大半ゼロ初級。フリートークはできない。 - 簡単に稼げる仕事ではない
Preplyでは2025年3月登録日本語講師の数は2800人を超えています。
新規参入の人が生徒を集めることは、そんなに簡単ではない。
レビューなし、レッスン数なしからのスタートになる。
登録したら次の日からバンバン生徒が来るなんてことは絶対にない。 - コンサルからの指示に従うと精神的、肉体的に疲弊する
低いレッスン料で始める(5ドルから7ドル)
日本人講師の少ない(つまり競争が少ない)早朝、深夜にスロットをオープン指示
サブスクが50%を超えたら、1ドルずつレッスン料アップ
サブスク1ヶ月超えた時点で、レッスン料の値上げを生徒に通告する
このコンサルからの指示に従って精神的肉体的に疲労困憊する
5ドルのレッスン料にはそれに見合う生徒しか来ない
(モチベーションが低い、レッスンキャンセル率が高いなど)
本当に日本語を教えたいなら
- 50万あれば420時間の日本語教師養成コースに通える(少し足りないが)
お金を払えば、日本語が教えられるようになることはない
もし、50万払うのであれば、420時間日本語教師養成コース、通信もありに行くべき - 本気で日本語を教えたい方、堅実に自分のティーチングスキルを上げる方法を考えてほしい。
養成学校に行かなくても、ティーチングスキルを上げる方法はある
自学で勉強する人もいる - そんなに甘い世界ではないということを認識してほしい。
私は、週に5日レッスンをしていますが、前日のレッスン準備、レッスン後のフィードバックに追われています。
安易なキャッチフレーズにだまされず、しっかりと情報を収集しましょう!
インスタだけが情報ツールにならないように、広く情報を収集し、日本語講師の全容をつかんでください。
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