私は、去年起業しました。
日本語教師の皆さん、特にオンライン日本語教師の皆さんどうされていますか。
毎年ずっと確定申告はしてきました。
しかし、社会保険上は 主人の庇護のもとにありました。
収入が超えないように制限をしていたりしました。
今年が起業してから初めての確定申告でした。
ずっと会計ソフトで記帳していました。
弥生(青色申告)、freee会計, マネーフォーワード この三つで悩みました。
フリーランスに最も適していて、そんなに高くない。
簡単に使えるというという観点から、この三つのソフトで試してみました。
(もちろん無料のアカウントを作って)
私に一番合っていたのが freee会計でした。
起業してからこのソフトで記帳し始めました。
起業するために最初にすること
ー起業届を提出するー
起業届はもちろんソフトでオンラインでできます。
でも、やはり起業する覚悟を実感したかったので、管轄の税務署で起業届を提出しました。
起業日からすること、それは帳簿をつけることです。
経済学部出身で、数十年も前の話ですが、実は簿記3級も一応持っています。
(何も覚えていませんが)
実家も商売をしていたので、仕訳も手伝っていたことがあります。
当時はこのようなソフトもコンピューターももちろんなかったので全て手作業でした。
今回は初年度ということで「開業費」ーいわゆる開業のためにかかった費用を計上することができます。
例えば、パソコン、机などの諸経費です。
家でオンラインレッスンをやっているので、もちろんそんなに大きな費用がかかったわけではありません。パソコン、iPadなどを資産計上しました。
起業日までの収入をどう計上するかについては、税務署で担当の税務官に電話で繋いでもらって指示を仰ぎました。以前相談した時には、雑収入であげるように民間の相談所で言われました。
担当職員さんは、しっかりと売上であげた方がいいというお話でした。
起業し、青色申告するメリットとデメリットをまとめました。
これから、起業届を出して青色申告をお考えの方の参考になればと思います。
自分の備忘録としても書いています。
起業しても青色申告しないという選択もあります。
では、起業し、青色申告をするメリットは何?デメリットは何?ということを一般的な観点から列記します。
良い点(メリット)
1. 節税メリットが大きい
- 申告特別控除(最大65万円) が適用され、税負担が軽減できる
- 赤字の繰越(3年間が可能になり、将来の利益と相殺できる
- 家賃・光熱費・通信費の按分 など、経費計上がしやすくなる
2. 事業としての信用が上がる
- 取引先や金融機関からの信頼度がアップする
- 銀行口座やクレジットカードを事業用に作りやすい
- 融資(日本政策金融公庫など)を受けやすくなる
3. 経理がしっかりする
• 会計ソフトを使うことで、お金の流れが明確になる
• 確定申告時に焦らなくなる
4. 社会的な立場が明確になる
• 開業届を出すことで「個人事業主」として名乗れる
• ビジネスの幅が広がる(補助金や助成金の対象になる場合も)
悪い点(デメリット)
1.手続き・経理の負担が増える
• 青色申告は複式簿記が必要(簿記の知識がないと大変)
• 帳簿付けの手間が増える(会計ソフトの利用がほぼ必須)
2. 国民健康保険・年金の負担が増える
• 社会保険ではなく国民健康保険 になるため負担が大きい
• 年金も国民年金のみ なので、将来的な保障が手薄
3. 売上がないと節税のメリットが少ない
• そもそも売上が少ないと控除を活かせず、節税効果が薄い
• 経費が増えすぎると、利益が圧迫される可能性もある
4. 信用面でのデメリットもある
• 会社員よりもローンやクレジット審査が厳しくなる
• 失業保険がない(会社員なら失業時の保障があるが、個人事業主にはない)
一般的なメリットとデメリットを列記しました。
私の場合、起業するまでに熟考し、メリットが多いという判断から起業しました。
起業してどうだったか。
初めての確定申告を終えてどうだったか。
結論は「起業し、青色申告をして本当に良かった」です。
一番のメリットは、書籍やセミナー参加が経費として計上できることです。
やはり、書籍を購入することが多い。
スキルアップのためにセミナーに参加することも多い
これが経費計上できます。
机まわりのもの、例えばノートやレフィルなど日々使用するものが消耗品費として計上できます。
これも大きなメリットです。
私は副業ではなく本業でオンライン講師をしているため、100%家での作業です。
たまにカフェで作業をすることもありますが、カフェでは集中できないため家での作業がほとんど。
家も小さいため、ほぼほぼ一部屋を机にパソコンを置いてレッスンをしています。
家賃や電気代、通信費など どれだけこの事業に費やしているかというパーセンテージを算出し、家事按分で計上できます。
これも大きいです。
実際にこの冬は寒かったので、一日中エアコンやヒーターをつけていました。
10レッスンの日もあるので、そうすると一日 10時間以上この事業に関する使用となります。
平均しての計算をしていますが、今までとは違って気が楽でした。
ただやはりデメリットは帳簿付けの作業が必要になるということです。
今回、確定申告前には全てをチェックし、何度もfreee会計のサポートに問い合わせもしました。
メールでの問い合わせですが、必ず翌日には回答が返ってきていました。
確定申告もオンラインでしましたが、例年の確定申告よりも簡単でした。
あと、起業した月から主人の社会保険からは抜けて、自分で国民保険料を払っています。
ここが少し大変な作業でした。
まず、主人の会社に社会保険からの離脱を2ヶ月前に報告しました。
相手先の会社が社会保険脱退の手続きをした上で、管轄の市役所で国民保険加入の手続きを申請する。
会社がしてくれないと、国民保険加入手続きができないので、何回か市役所に行きました。
国民保険に入らないといけないということは事務的にも金銭的にもデメリットですね。
でも、私は逆にフリーランスで稼ぐんだ、自分で全て賄うという意識をしっかりと持てたことは良かったと捉えています。
配偶者の社会保険から抜けなくても、青色申告はできます。ただいわゆる103万の壁とはべつに社会保険の壁は別。配偶者の会社によるので、そこは確認が必要となります。
今は社会保険の財源が厳しい昨今、入るのは難しいですが、離脱は簡単にできます。
ただ、配偶者の会社の総務担当者とコンタクトをとる必要があるので、少し煩雑な作業になります。
あとは 日々の帳簿記入さえしっかりしておけばあとは 確定申告は会計ソフトにお任せで大丈夫でした。
もしどの会計ソフトを使おうかと悩まれている方、同じ日本語教師でフリーランスであればfree会計をお勧めします。
私もどの会計ソフトを使うかで非常に悩みましたので、お悩みでしたらお勧めです。
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よければどうぞ。
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