肯定文はすんなり入るけれど、否定文はなかなか入りません。
特に、子供の学習者さんに否定文を入れるのは 結構大変です。
最初の 「トムさんは アメリカ人です。」は 入っても、「トムさんはアメリカ人じゃないです。」
これがなかなか入らない。
「はい」と「いいえ」のサインを作ってはいたのですが、ダイソーを歩いていて、ひらめきました。
否定文を理解してもらうために視覚的にインパクトのあるものを使おうと。
持ち手をつけたりは面倒くさいし、手先が器用ではないので、簡単に作る方法。
金魚すくいのポイだ!!!
日本語の文法において、特に否定文の作成や使い方は 多くの学習者にとって難しいポイントなんです。
日本人の私たちにとっては なんら問題ないのですが。
その理由は、日本語の否定文が文法構造やニュアンスの面で、英語をはじめとする他の言語と大きく異なることが多いからです。
日本語と他の言語との違いはなんでしょうか。
動詞の形の変化(否定形の作り方)が異なる
- 日本語では動詞の形を変化させて否定形を作ります。
例えば、「食べる」(たべる)という動詞の否定形は「食べない」(たべない)になります。このように、日本語の否定形は動詞の語尾に変化を加えることで作られます。 - 英語では動詞そのものは変化せず、動詞の前に「do not」や「does not」などの助動詞を加えるだけで否定形を作ります(例:「eat」→「do not eat」)。
否定の位置や構造が異なる:
- 日本語では、否定の意味を持つ「ない」が動詞の後ろに続きます。
例えば、「行く」(いく)の否定形は「行かない」(いかない)となります。 - 英語では、否定語「not」が助動詞とともに動詞の前に配置されます(例:「I go」→「I do not go」)。
この違いにより、文の構造が変わるため、英語のネイティブスピーカーにとって日本語の否定文は慣れないものになります。
「です」や「ます」の否定形が独特である:
- 日本語では 丁寧形の否定(いわゆるます形)も、独特な形を取ります。
「です」は「ではありません」や「じゃないです」「じゃありません」となり、「ます」は「ません」となります。
たとえば、「話します」(はなします)の否定形(いわゆる一般動詞)は「話しません」(はなしません)です。 - 英語では「am not」「is not」「are not」などの形で、比較的シンプルに作られます(例:「I am here」→「I am not here」)。
以下は、金魚すくいのポイを使って「はい」と「いいえ」のサインを作る手順です。
ポイって私は ホムセンに一時期勤めていたので、知っていたのですが、ご存知でしたか。
「ポイ」の名前の由来には諸説あるそうです。
金魚をポイポイと掬う動作に由来する説と、破れたらポイッと捨てることに由来する説。
ここから、「ポイ捨て禁止」という言葉も生まれていますね。
なかなか興味深いです。
必要な材料:
- 金魚掬いのポイ 100円ショップで購入
- 紙またはカード用紙(必要に応じて)
- テープまたは接着剤
- ハサミ
作成手順:
- ポイの内径を測る : Aの場合は 8.8センチ
Bの場合は 7.4センチ
Aは セリアで購入
Bはダイソーで購入
それぞれ、内径が異なるので、測ってください。 - はいといいえを作成: 視覚的にインパクトがあるものにしたいので、
「はい」は○ 「いいえ」は ✖️とする。
色も○は赤、いいえは青色とする。
canvaで作成しました。 canvaを使用するとしっかりとmmまで実寸で作成できます。 - 用紙を印刷:印刷時に気をつけなくてはいけないこと
必ず、実寸で印刷すること。
用紙設定の自動調整 チェックを外すこと
ラミネーターがない場合、少し厚めの紙に印刷することをお勧めします。 - ポイへのサインの取り付け: ダイソーの方は 3枚セットだったので、赤のポイには○
青のポイには、✖️ 黄色のポイには 裏表で○と✖️にしてみました。
セリアの方は 1色だったので、表裏で作成しました。
かなり、強力な接着剤を使った方がいいと思います。 - 完成! これでビジュアル教材として使用する「はい」「いいえ」サインが完成です。
否定文の理解を助けるために、レッスンで効果的に活用しましょう。
個人的には、ダイソー版の3つのパターンの方が、持ち手が長くて軽い。
個人的にはダイソー版、お勧めです。
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